とうとう、特区での民泊条例制定が大田区以外でも検討されはじめました。
杉並区も民泊条例制定へ 地域振興、外国人観光客受け皿に
2020年東京五輪・パラリンピック開催決定などで、都内を訪れる外国人観光客が増加傾向にあるなか、杉並区は、住宅などの空き部屋を宿泊施設として活用する「民泊」を認める条例の制定を目指す方針だ。条例制定で、外国人観光客を取り込み、地域振興につなげたい考えだ。2015.12.5 07:00産経ニュースより
大田区に続くのは杉並区か!?
大田区の次は杉並区でしたか。てっきり次は渋谷・新宿・港あたりかなと思っていました。この流れは2016年になって民泊条例制定、特区での民泊が本格化する自治体が増えれば増えるほど波及効果を生みそうです。来年は民泊元年になりそうですね。
Airbnbでの物件数が多く、なおかつ外国人観光客が多い、渋谷・新宿あたりの自治体が動き出せば賃貸市場をも巻き込んだ大きな動きがありそうです。
実際にパリでは、賃貸市場での物件が民泊市場に流れ、慢性的な賃貸物件不足に陥っています。
杉並区での気になる点
冒頭に引用した産経新聞の記事にはありませんが、おそらく元記事であろう12月4日付のYOMIURIONLINEの記事では少し気になるところがあります。
東京五輪・パラリンピックが開催される2020年には、15か所程度の民泊施設ができることを目標に掲げる。 2015.12.4 YOMIURIONLINEより
これも杉並区での民泊条例についての記事なんですが、太字の部分はかなり気になりますね。
2020年までに15か所程度・・・
あと4年で15か所程度の民泊施設って・・
ちょっと少なすぎやしませんか。杉並区でのAirbnbの物件数は決して多い方ではないですが、それでも少なすぎませんかね。申請件数は4年もあれば相当数になると思われるんですが。
うーん。杉並区はどう考えているんでしょう。
民泊条例での要件をそんなに厳しく運用するつもりなんですかね。ただ、特区法での要件よりは厳しくはできないので独自の鬼畜基準を設けるといった事はないとは思うんですが。
いずれにしろ今後の都内での民泊条例の動きには注意が必要ですね。
冬木 洋二朗
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