何かと忙しい師走ですが、TEAM NanatsuBaでは現在都内と関西方面で数件の簡易宿所・旅館業案件を進めております。どれもそれなりに大きなプロジェクトなので詳細はあまり書けませんが、先日、都内の物件オーナーさんより用途変更のための設計図書をピックアップしてきました。
旅館業・簡易宿所許可の為には物件規模が100㎡を超えると、建物の用途変更の確認申請が必要なのでそのための設計図書でもあります。
簡易宿所の収容定員の確保
簡易宿所はどれだけ宿泊定員を確保できるかが運営のキモですので、旅館業の申請うんぬんよりもまずは建築基準法・旅館業法・消防法に則った適法かつ収容定員の確保がしっかりとできる設計が何よりも大切です。
設計段階の目安としては簡易宿所であれば、共同トイレ、共同洗面所、浴室・シャワー室等の水回りやフロント部分、リネン庫等の客室以外の共用部分はスペースとして全体の4割ぐらいの確保が必要になります。
収容定員を増やせば、その分異常なほどトイレと洗面所を設けなければなりませんので、物件によっては意外と収容定員の確保が難しい場合があります。
物件で収容定員数に影響を与える要素を思いつくかぎり挙げました。物件探しの参考にしていただければと思います。
- ㎡数
- 天井高
- 窓の大きさ(㎡数)
- 梁の場所
- 水周りの場所と客室の場所との関係
ざっくりすぎますが、こんな感じでしょうか。最後の水周りの場所については、雑居ビル等で水周りが確保できる場所が予め決まっている場合には、客室の場所も窓との関係である程度決まってきてしまいますので注意が必要です。
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冬木 洋二朗
代表・行政書士 : Team NanatsuBa
民泊実務集団TEAM NanatsuBa代表。
行政書士。
適法・合法な民泊運営の為の各種許可申請代行を専門家チームで行っております。これまで、上場企業から個人投資家まで多くの方とご一緒にお仕事をさせていただきました。2014年から、当ブログで情報発信をしています。
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