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少し前になりますが、FBのタイムライン界隈でこんなニュースが流れてました。

民泊サービスの実施に係る旅館業法の取扱いが明確になりました~産業競争力強化法の「グレーゾーン解消制度」の活用

経済産業省のグレーソーン解消制度というものを使って、簡易宿所の場合の玄関帳場設置義務の有無をはっきりさせたというもの。

いいですね。非常にいいですが、ちょっと中身をしっかりと見て考えてみましょう。

実際どうなの?

一見、かなり革命的な解釈ですが実際はどうなのでしょう。

経済産業省のHPにはこうあります。

コンビニエンスストア等にチェックインポイントを設け、そこで入手した電子鍵により玄関の鍵の開閉を行うスマートロックを活用した民泊サービスとして簡易宿所営業の許可を受けるに当たり、旅館業法施行令上、その宿泊施設に玄関帳場(フロント)の設置が義務づけられるか照会がありました。

関係省庁が検討を行った結果、同法施行令において、玄関帳場(フロント)の設置基準は設けられていないことから、都道府県等が条例で定めた場合を除き、設置を義務づけるものではない旨の回答を行いました。

この見解を後半に注目して読むなら、これまでと何ら変わりはありません。

これまでも施行令上、簡易宿所において玄関帳場設置義務はありませんし、簡易宿所の玄関帳場設置義務は自治体ごとに条例で定められていますから、その事をただ確認しているだけです。

条例で定めてあればそれに従ってください、というもの。何も新しい事はありません。

 

2016年にも全く同じ動きがありました。旅館業法施行令の改正にともなって玄関帳場の緩和が盛り込まれましたが、実務の運用レベルでは結局何も変わっていません。

少なくとも東京都内では条例の運用が優先されますので、いままでどおりというのがオチです。

実際、保健所レベルの実務では「はい?なにそれ?」みたいなとこが多いです。

玄関帳場の設置義務は大切ではない

もっとも、玄関帳場の設置はそんなに大切ではありません。

玄関帳場についてはサイズ規定がある自治体でも3㎡程度のスペースで足りるわけですし、玄関帳場のサイズ規定がない自治体では場所なんてほとんどとりませんのでどうにでもなるレベルです。

大切なのはフロント設置義務よりも、スタッフの常駐が必要かどうかです。

ここ、勘違いされている方がめちゃくちゃ多いのですが、玄関帳場というのは、いわゆるフロントのことです。今回の経産省の見解はこのフロントの設置義務がないですよというものです(まあ、これを待たずに設置義務はもともとありませんが)。

つまり、簡易宿所という宿泊施設にフロントを物理的に作る必要はないですよ、ということ。

スタッフの常駐については何1つ回答していません。多くの方がフロント不要で大騒ぎするのは、フロント不要なら人件費がかからなくなる!という理解のもとだと思われます。

だけど、フロント設置不要とスタッフの常駐不要はイコールではありません

施設内にフロントは不要ですが、近隣建物にスタッフの常駐が必要という自治体はたくさんありますし、完全な無人運用は私の知る限り都内では宿泊定員の制限つきで北区のみです。

ここを、一緒にしてしまうと話しが全く明後日の方向に向かいます。

施設内にフロントが不要ということと、スタッフの常駐は完全に別問題だという事をお忘れなく。

 

経産省のいう「コンビニエンスストア等にチェックインポイントを設け」という表現がどういう場合を指すかは不明ですが、コンビニに帳簿の管理やその他の管理を委託できるという意味まで含むのであれば、それはかなり革命的ですが、おそらくそこの部分は自治体任せでしょう。

大事なのは物理的なフロントの設置義務ではなく、オペレーション的な人件費の問題なわけです。ここを、解決できなければ完全に絵に描いた餅です。

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冬木 洋二朗

冬木 洋二朗

代表・行政書士Team NanatsuBa
民泊実務集団TEAM NanatsuBa代表。 行政書士。 適法・合法な民泊運営の為の各種許可申請代行を専門家チームで行っております。これまで、上場企業から個人投資家まで多くの方とご一緒にお仕事をさせていただきました。2014年から、当ブログで情報発信をしています。