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昨年の改正で、許可取得のための台東区の設備基準は旅館業・簡易宿所ともにかなり緩くなっています。

また、違う記事でまとめますが、トイレが1つでよかったり、窓面積の規定などもなくなっています。台東区としては、規制を厳しくして脱法・違法で民泊やられるよりか、規制を緩くしてでも管理下に置きたいというのが本音なのでしょう。

なので、かなり、やりやすくはなっています。

手引きにはない注意点

そんな台東区で今回新規依頼を受けましたので、今日は自治体から出ている手引きだけでは読み取れない、実際に私が台東区へ初回相談する際にまとめた重要なヒアリング事項を大放出いたします。

以下は、最も厳しい中央区基準でまとめたヒアリング事項と、そのヒアリング事項が意味することをざっくりと説明しています。

実務でのチェックポイント

◆最終検査までに仕上げておきたいレベル

保健所の最終検査を呼ぶのは、基本的にはオープン直前ですが、できるだけ早い段階で最終検査を受けたいのも事実です。エアビーなどでリスティングを作るにはまずは保健所からのライセンスがなければできませんので、できればミニマムな基準が欲しいところです。

保健所に対して最終検査はどの段階でしてもらえますかと聞くと、ほとんどの自治体で「オープンできる状態になったら」という答えが返ってくるでしょう。

ミニマム基準を知るには、こちら側からの具体的な質問に対する保健所とのやりとりが必要になります。それができなければ全部の備品が揃うのを待たなければなりません。

 ・リネン関係は、予備のものも含めて揃っている必要あるか

 ・客室名表示は必要か

 ・建物外観に看板は必要か

 ・手洗い場のハンドソープ、洗面のハンドソープは揃っている必要はあるか、また、それは固定式でなくてはならないか

 ・カーテン、ブラインドは設置されている必要はあるか

 ・給水栓の水、お湯は出る必要あるのか

 ・トイレ、シャワー男女サインは必要か

 ・従業者名簿、宿泊名簿は必要か

 ・テーブル、冷蔵庫、レンジ、スツールは揃っていなくても良いか

◆検査から許可証交付までの期間

これは、どこの自治体でも概ね10日~14日程度でしょうがしっかり事前に確認しておくのがベターです。

◆周辺住民への報告書の提出時期、学校照会との関係

近隣住民への周知義務があるなら、どのタイミングで周知しなければならないのかということです。たいていは工事着工前です。

また、教育機関への照会が発生する場合は照会期間の確認を忘れずに行いましょう。区立だと1か月程度で済みますが、都立の場合は東京都まで照会がかかるので2か月ぐらいかかる場合もあります。スケジュールに大きな影響を与えますので要注意です。

◆玄関帳場のカウンターの長さ規定はないのか

 玄関帳場については、カウンターの長さまで決まっている自治体もあります。どんなものでも良いというわけではないので注意が必要です。

◆玄関帳場の内側の広さの規定はないのか

 これも、自治体によっては内部の面積まで決めているところもありますので、事前確認が必要です。

◆リネン庫は共用部分になくてもよいか、リネン庫の形状はどんなものでもよいか

 リネン庫はほとんどの自治体で必要です。ただ、それが客室内にあっても良いのか、それとも共用部分になければならないのかは自治体ごとに異なります。

客室内部のみにリネン庫があれば、ゲストの宿泊中はリネンに行けませんので注意が必要です。

また、リネン庫の形状、つっぱり棒にカーテンをつけたような簡易的なものでも許容してくれるのか、それとも、造作しなれけばならないのか。確認が必要です。

◆ベットと窓との距離、窓面積が有効になるにはどれくれい必要か、そもそも窓面積の規定は

ベットを窓にぴったりつける場合には、その窓を有効な窓としてカウントしてくれない自治体もあります。その点をしっかりと把握しておきます。

また、窓からベットを離す場合はどれくらいの距離を離せばよいかの確認も必要になります。

◆トイレには手洗いが必要か

 ロータンクについている手洗いを「手洗い」と認めてくれるのか、それとも別途手洗いを造作する必要があるのか。

洗面所が近くにはある場合も、それをトイレの手洗いとして認めてくれるのか、具体的な平面図ベースで確認する必要があります。

◆洗面所は脱衣所と分離していなくて良いか

これは、わかりにくいかと思いますが、ようは洗面所で脱衣する場合のことです。洗面所と脱衣所が分かれていない場合は、誰かが洗面所を使っていたら脱衣することができません。

簡易宿所だとおそらくだめという事になりますが、旅館業の客室内であれば問題ないはずです。

◆客室面積はどう判断するか、クローゼット、キッチン部分、洗面台部分

宿泊定員や、窓面積の基準となる有効客室面積や構造部分の床面積といった概念はどう計測するのか。具体的には、キッチン部分や、洗面台部分、洗濯機を置く部分の床面積は除くのかどうか。かなり細かいですが、スペースに余裕がない時は大切なチェックポイントです。

◆照度の確認

基本は40ルクスですが、事前に20ルクスでも許容されるポイントを確認しておきましょう。

照度についての記事はこちらを参考にしてください。

◆消防との連携

 消防署との連携も確認しておいてください。適合証明書をこちらで取得して保健所に提出するのか、保健所が消防とやりとりをしてくれるのか。

消防のOKがでなくても保健所から許可証が発行される自治体もあります。消防との連携はスケジュールに大きな影響を与えますので注意が必要です。

以上、ざっと説明しました。

基本は手引きを読み込んで気になる点を拾っていきます。ただ、こればかりは経験がないと事前に気になる点というのは把握できないものです。

なので、まずは今日説明しました点をまとめて保健所にぶつけてみてください。

では。

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冬木 洋二朗

代表・行政書士Team NanatsuBa
民泊実務集団TEAM NanatsuBa代表。 行政書士。 適法・合法な民泊運営の為の各種許可申請代行を専門家チームで行っております。これまで、上場企業から個人投資家まで多くの方とご一緒にお仕事をさせていただきました。2014年から、当ブログで情報発信をしています。