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今年の4月1日に旅館業法施行令と旅館業における衛生管理要領が改正されました。その時の記事はこちら。

その後、東京の各自治体はほとんどこの改正を自分のところの条例には反映させず、従来どおり運用しておりました。

と、思ってました。

しかし、今回簡易宿所案件でお世話になりました墨田区と足立区では既にこの改正に従った運用がされております。墨田区にいたっては4月の改正当初から玄関帳簿の衛生要領の改正を反映させていて手引きにしっかりとその旨のっております。・・知りませんでした。※2017.3.8追記:足立区については、はっきりとした回答を再度得る事ができませんでしたので、表記を墨田区のみとしました。

で、墨田区の担当の方は非常に親切に後日FAXで参考資料までくれました。

みてみましょう。

墨田区の手引きにはこうあります。

適当な規模の玄関、玄関帳場又はフロント及びこれに類する設備を設けること。ただし、宿泊者数が10人未満の施設であって、次のいずれにも該当するときは、これらの設備は要しない。・玄関帳場に代替する機能を有する設備を設けることその他善良の風俗の保持を図るための措置が講じられていること。(宿泊者の出入り状況が確認できること。管理事務所等で宿泊者との面談、手続きを行うこと。施設まで職員が付き添い案内し、開錠すること等)

・事故が発生したときその他の緊急時における迅速な対応のための体制が整備されていること。(施設と管理事務所との間に通話機器が設置されていること。速やかに駆けつけることができる範囲であること。安全等を確保するマニュアルを整備すること等。)

墨田区旅館業の許可に関する基準等一覧より

大切なのは太字部分です。墨田区は宿泊者が10人未満で代替設備がある施設の場合にはフロントはいりません、とはっきり言っています。

4月1日の改正をしっかりと取り入れているわけです。足立区も同じです。ただ、足立区の場合には簡易宿所許可に際しては近隣住民説明会が必要なので、墨田区のほうが許可は取得しやすいです。

では、その代替施設とはどんなものなのでしょうか。

これについては、平成28年3月30日付で厚労省が各自治体宛てに出した通知に詳しく記載してあります。

4 特に、上記第2(別紙1新旧対照表)のとおり、玄関帳場等の設置について、 宿泊者の数を10人未満として申請がなされた施設であって、要領のⅡの第2の3(1)及び(2)に掲げる要件を満たしているときは、玄関帳場等の設備を設けることは要しないこととするところ、改正の趣旨を踏まえ、簡易宿所営業における玄関帳場等の設置について条例で規定している都道府県等においては、 実態に応じた弾力的な運用や条例の改正等の必要な対応につき、特段の御配慮をお願いする。なお、この場合における当該要件の具体的な内容については、「旅館業法施行規則の一部を改正する省令の施行について」(平成24年4月1日付け健発0401第1号厚生労働省健康局長通知)の第2の4及び5に示した例などを参考としつつ、使用する施設の構造や管理体制等を踏まえ判断願いたい。

一部を抜粋しました。ポイントは太字部分です。

太字部分はこういってます。簡易宿所でフロントがいらない場合の具体的な代替施設は以前に通知したやつを参考にしてね、と。

じゃあ、以前に通知したやつは何なのかというと、このブログでも前に書いていた重要伝統的建造物群保存地区内での簡易宿所でフロントがいらない場合の基準です。これは第4回の民泊サービスのあり方に関する検討会でも触れられていた部分です。

以前の記事と重複しますが、参考までに基準をみてみます。

1.玄関帳場に代替する設備に関して①ビデオカメラ等を設置することにより、宿泊者の出入りの状況が確認できること。

②管理事務所等において宿泊者との面接を行い、宿泊者名簿の記載を行うこと。

③管理事務所等から旅館営業施設まで職員が宿泊者に付き添って案内し、職員が開錠のうえ、宿泊者に鍵を引き渡すこと。

④一棟丸ごと貸与する場合には、建物の鍵の管理を宿泊者の責任により実施すること。又は宿泊者が複数組に及ぶ場合には、宿泊者相互間の面識を持たせること。

各要件の詳しい解説はここではしませんが、管理事務所を設けて宿泊者に対応することがネックになってきます。

フロント代替設備については具体的な基準はこれしかないので交渉・提案次第では新しいものが認められる余地はありそうです。それにしても、この情報かなり見落とされていますね。けっこうでかい情報だと思うのですが。

この他に事故発生時の体制が整っていること、という要件もありますがその部分はどうにでもなりますのでここでは割愛します。

したがって、墨田区では上のような要件を満たしていれば基本的には玄関帳場は不要です。足立区もです。

許可取得に関してやりようは色々あるかと思いますが、10人未満の施設を複数運営する場合なんかは管理事務所一つで回すことができますね。墨田区は浅草も近いですし、狙い目ですよ。近隣説明会もありませんし。

大きく注目された4月の改正から4ヶ月経ってますので、他の自治体でも小規模簡易宿所の場合の玄関帳場不要改正を反映しているところがあるかも知れませんね。知ってる方がいらっしゃったら教えてください。

この記事を書いたのは民泊実務集団TEAM NanatsuBaです

簡易宿所・旅館業・特区民泊許可取得の為の施設設計・デザイン・施工・各種許可申請を行政書士・建築士をはじめとした専門家チームで行います。行政書士・建築士・不動産会社・工事施工会社等、宿泊業のプロフェッショナルが物件紹介から施工までワンストップでサポートします。詳細はこちらから。

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冬木 洋二朗

冬木 洋二朗

代表・行政書士Team NanatsuBa
民泊実務集団TEAM NanatsuBa代表。 行政書士。 適法・合法な民泊運営の為の各種許可申請代行を専門家チームで行っております。これまで、上場企業から個人投資家まで多くの方とご一緒にお仕事をさせていただきました。2014年から、当ブログで情報発信をしています。