ラスモルタル・・
この聞きなれないワードが今日の中心です。
こんな、外壁がラスモルタルです。
ラスモルタル外壁
ラスモルタルとは、外壁の施工方法の1つです。モルタルならわかりますね。コンクリートと水と砂を一定の比率で混ぜたのがモルタルです。
で、そのモルタルを塗る前に「ラス」という金網を中に埋め込み、その上からモルタルを塗る。これでラスモルタル外壁の完成です。
外壁がこのラスモルタルの建物で民泊をやろうという場合、少し注意が必要です。
漏電火災警報器
外壁がラスモルタルでできている場合、防災設備として「漏電火災警報器」というものが必要になります。民泊によく出てくる通常の防災設備ではありません。
漏電火災警報器とは、建物で漏電があった場合、警報にによって漏電をお知らせしてくれるものです。
ラスモルタルの外壁の中に埋まっている「ラス」というのは金網ですから、漏電した電気がこの金網を発熱させ木材などに発火してしまうおそれがあります。
金網は建物全体を囲んでいますので非常に危険な状態になります。
なので、漏電があった場合にはそれをいち早く感知しなければならない。
今、ご依頼いただいている大田区の特区民泊でもまさに建物の外壁がこのラスモルタルだったで記事にさせていただきました。N様すみません!
このラスモルの建物は結構普通にあります。
もっとも、漏電火災警報器は契約電流50A以上の場合に設置義務が発生しますので、契約電流のアンペア数を下げることで設置義務は回避できます。
今回はどうでしょうか。
おそるおそる分電盤を発見。

どうでしょう。
30Aだ!
よかった~
まあ、普通の戸建てであれば通常は30Aぐらいなので、そこまで神経質にならなくても良いかと思います。演出です。すみませんw
事前にチェックしておけば問題ありません。
ただ、延床面積が150㎡を超えるとアンペア関係なしに設置義務が発生しますので、ご注意を。
今回の物件は、契約電流が50A未満でしたので漏電火災警報器の設置義務はありませんでした。よかったです。
と、ここまで書いて以前にほとんど同じ内容の記事を書いていることに気づきました・・・・
民泊で漏電火災警報器を設置しなけらばならない場合
人間の記憶ってあてにならないですねw
冬木 洋二朗
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